ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

S.M.S.L D300

今週仲間に加わることになった、S.M.S.L D300。不動の4番、ホームラン打者です。いままでのDACは一体何だったのか。チープオーディオの最高峰だと思います。

本日の駄文

コロナワクチンの3回目、打った方が私のまわりにも増えてきました。相変わらず高熱が出る方、たいした副反応が無い方、さまざまいらっしゃいますが、なかには「副反応が辛いので、3回目以降は打たない」という方も。私も高熱にうなされたクチなので、その気持ち、痛いほどわかります。早く特効薬(タミフルやリレンザ的な)できないでしょうかねぇ。

S.M.S.L D300

前回は、期せずしてPCオーディオの入口的な話を書きました。予算1万円、予算1.5万円でまともに組もうとしたときは、これが間違いなく私の中ではスタンダードだと思っています。

hamabasso.hateblo.jp

で。この記事、実は続きを書いていまして(約5000字くらい。最近記事が長くなりすぎるのが悩みのタネ…)、ばっさり切れてしまっていました。当初記事を書いた目的は、今週到着したばかりのS.M.S.L D300(DAC)についての評価を書きたかったからです!というわけで、今回こそ本題を記していこうかな、と。(ついでに自分の今のPCオーディオ環境についても触れていますのでご参考まで)

S.M.S.L D300以前は

私のPCオーディオ環境は、以下のような感じでした。

PC → USBでSU-8s(DAC) → バランス接続でS.M.S.L AO200(AMP) → スピーカー線でTriangle Borea BR02(パッシブスピーカー)

少し前に書いていますが、以前のDACもS.M.S.L製品でした。そこからジャンプアップを狙って購入したのがSU-8s。しかし、これがなんとも相性が良くないのか素性が良くないのか、そーんなに音が変わらなかったんです。

hamabasso.hateblo.jp

お金は大事だよー、とは思いますが、一度火がつくと燃え上がってしまう私の性格。なにかいいDACは無いかしら、と思って一度手を出してみようかな、と相当悩んだのがZEN DACです。入手販路も広いし、価格も2万円前後。手が出しやすい価格だし、あまり悪い評判も聞かないし。普通の人はこれ買っていただければ満足するでしょう、たぶん。

でも、私は音に対してはすでに変態の域に到達してしまっている気がしています。自分で言うのも何なのですが、普通の人が普通にいい音鳴らしているのと一緒が気に入らない。どちらかというと当たりハズレがあるけれど、当たりがホームラン級のものが好き。そんな私がAmazonで今回見つけたのが、S.M.S.LのD300だったわけです。

いつものように、S.M.S.L製品はAmazonの他ではシンセンオーディオやAoshidaさんから購入するのが一般的です。しかも、まだ新しい製品らしく、レビューをを取り上げているサイトが殆どない。ただしかし、Amazonでもレビューサイトでも手放しに褒めちぎっている。あのAmazonが、評価数が少ないとはいえ★5の製品なんて殆ど見たことありません。(★4がいない、評価した全員が★5ということです)

一瞬、この良評価はサクラかな?と正直思いました。中華メーカーでよくある手法です。でも、S.M.S.Lはそんなことしないような…とも思いました。もし自分と合わない製品なら、すぐに手放してZEN DAC買うからいいことにしよう。そう考え、DACをS.M.S.L D300に変更したのでした。それが今週頭の話になります。音の出口も変更させたかったので、以前から気になっていたpolk AudioのR100を合わせ、さっそく自分の環境で鳴らしてみました。

現在の環境は、以下のようになります。(配線は仮配線含む)

PC → USBケーブルでS.M.S.L D300(DAC) → 赤白ケーブルでS.M.S.L AO200 → スピーカーケーブルでpolk Audio R100

S.M.S.L D300 ファーストインプレッション

今回は、どの程度音が変わるか、DACだけを変えてスピーカーは2種類のスピーカーで聞いてみました。

まずは、いままでのSU-8sから。BR02は、ちょっと丸みを感じる音。ただし見通しは悪く、一枚ヴェールがかかっているような音です。R100にするともっとその傾向は強くなり、中音域がぐしゃっとなってしまった感じになりました。そもそもR100自体が中音域の押し出し感が強い、音色がかまぼこ型のスピーカーだったので顕著に特徴が出たのでしょうね。

これを、D300に変更すると。一聴して違いが判ります。まず、クリア。より音の分離がしっかりして聞いていてとても気持ち良い。R100にすると、これがより明快にクリアに音が広がり、中音域の妙な押し出し感も解消されました。これです!まさにこれが私が追い求めていたホームラン級の大当たり。こんな体験、久しぶりです。

そこから。自分の今まで聞いていた曲はどんなだったんだろうと思い、片っ端からAmazon Music Unlimitedを利用して(ハイレゾ音源、CD音源)の曲を聞きまくる生活をしています。あぁ、なんと幸せなことでしょう。あのアニソンやこのアニソンも、気になっていた部分がすべて聞こえてきます。解像度が高いって素晴らしい。うねるようなベースライン、細やかなドラムの仕掛け、単なるジャキジャキだけではないギターの音色の広がり感、そして歌い手さんの表現力の高さ。

いままで音楽は演奏するのが一番楽しいと思ってました。もしくは、生のライブの音を浴びるのが一番いいと思ってました。ナマはやっぱり最高だと思います。でも、このご時世、なかなか生音を浴びるのが難しい環境下です。そこを、音楽を聴いてまさか楽しむことができるレベルになれるなんて。このレベル(結果デスクトップオーディオひっくるめて15万コース)で、現時点での私は最高に幸せです。気になっていた曲をとっかえひっかえ、とにかく好きに聴いて楽しむこと。新しい趣味を発掘してしまいました。

この経験は、他の投資してきた機材もさることながら、DACの変更が一番ステップアップに寄与していたと思います。本当に、ROAM製最高級オペアンの物凄さ、それをたった4万円で購入することができるように価格設定したS.M.S.L。びっくりと同時に大感謝。まさかこんな体験ができるなんて、夢にも思いませんでした。エージングして果たしてどのように変わっていくのか。これからの毎日も楽しみで仕方がありません。

おまけ・現在の私のPCオーディオ環境

まず、PC。PCは自作PCを利用しています。こだわるのであればいま大流行中のRoon入れた専用Linux入れたりするのですが、まだその領域には至っていません。(来週あたりにやっているかもしれません。)とりあえずサブ機2号として、DeskminiというAsRockの小型ベアボーンキットをサーバ代わりにして24時間稼働させているので、いつでもRoon coreを建てる準備はできています(苦笑)小型なのにある程度パワフルな環境が組めるのがDeskminiの特徴。万人におすすめできます。

いまはIntelの10世代機がおすすめ…と思ったら、ベアボーン自体が高くなってる!

というわけで、AMDのRyzen入れて安価なCPU入れたほうが安上がりかもしれません。

次に、USBケーブル。ここは少し高価な部品をおごりました。なんとこのケーブル、一本4,000円します。よんせんえん…少しだけ見栄はりました、正直。でも、クリアな音で値段分の価値はあるかなぁと思っています。これが高すぎる場合には、Elecomの音楽用USBケーブル愛用しています。これなら1,000円くらいですから、コスパも良いかな。

つぎに、DAC。何がともあれ本日の主役、S.M.S.L D300。本当に良い品です。画面はきれいだし、操作もしやすいし、なによりかにより音がいい。4万円でこの性能は本当にぶっ壊れスペック(いい意味で)です。

つづいて、DACとAMPをつなぐピンケーブル。これは迷うところです。正直、アンバランス接続(通常の赤白ケーブル)であれば、AmazonBasicsのケーブルを愛用しているのですが…バランスケーブルは、あんまり知らないんです。有名どころご存じの方、教えて下さいm(_ _)m

アンプは、ちょっと前に購入したS.M.S.L AO200。このアンプも非常に優れており、受口がBluetooth、USB、そしてバランス、アンバランス。出力もスピーカーに加えてサブウーファーまで出せるので、ひっじょーにお買い得だと思ってます。もっと上を目指せばきりがないと思いますが、とりあえず利便性を確保した上での私の中での到達点ですね。

スピーカーケーブルは…最初はスタンダードにベルデンとかカナレとかモガミとか使ってました。ただ、たっかい。なにせ値段が高い。自分の環境だととっかえひっかえレイアウト変更するので、それだったらまずは一番安いケーブル設置して、場所が固まったら変更する、という形で。そう考えると、やっぱり頼りになるAmazonBasics。それなりのクオリティではありますが、なんせやっすい。とても安いので、罪悪感なくバシバシスピーカーケーブル切って利用できます。これを、これまたAmazonBasicsのバナナプラグでつないでいます。私の中ではバナナプラグは「利便性向上」のためのものなので…とくに音質こだわる感じではないです、中庸でいいんです、中庸で。(笑)

最後に。スピーカーですが…こればっかりはとっかえひっかえですね。とりあえず今は、今一番自分の中でアツいメーカー、polk AudioのR100です。下のグレードのものもありますが、やっぱり高いグレードのものは音の透明感が全然、全く違いました。一聴して「これ!」と指名買いされる方も多いらしく(by家電量販店の店員さん)、こと実際の音楽関連に造形の深い方が購入するケース多いんですって。

確かに、私もアマチュア音楽家(?)の端くれですから、出音に対するこだわりは持っているつもりです。そういった意味では、あまり聴き疲れすることなく、ナチュラルに聞こえた上で、安め(日本価格ペアでおよそ7万円)の価格設定は魅力的です。はい、しばらくこのスピーカーから変えるつもりはありません。(とか言いながら、Triangle Borea BR02とかWHARFEDALEの220とかも持っているので、気分転換でとっかえひっかえするでしょうけど…)