ヘ音記号のひとりごと

モノ多め、音多め。日々徒然なるままに生きていきたい。

某NASは死角NAS?(2)セットアップと冗長性の考え方

NASのセットアップ時に考えなければならないRAID(冗長化構成)。HDD2本だったらミラーリング一択ですが、HDD4本だったらどうするか。私は基本通りRAID5で組んでみました。ファイル読み込み速度が遅かったらどうしようかと内心ビクビクしていたのですが、予想に反してまったく問題ないくらいの読み込み速度が出ています。最近はハードウェアも進化しているのね。

本日の駄文

任天堂のコインの音、商標として出願されていることがわかったそうです。こんなに有名な音がまだ商標でなかったことにも驚きですが、その記事のタイトルにも驚き。「コイ~ン♪」って聞こえるんでしょうか、世の中の人は。ちなみに、本ブログに何度か登場している絶対音感の持ち主に聞いてみると「♪シミ~にしか聞こえない」そうです。なんだかちょっと可哀想…。

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某NASは死角NAS?(2)セットアップと冗長性の考え方

その1からの続きです)

さて、4本のHDDが搭載できるNASを購入できた私。なんのはずみか4本のHDDが手元にある私。となると次の課題はどのように冗長性を確保するかというところになります。「RAID」という言葉でくくられる冗長性、なかなか日常では聞き慣れない言葉だと思うのですが、つまりは耐障害性をどの程度高めるか、という理解で大外れしてないか思います。
HDDが壊れた時にどのような挙動を取るか、という点にのみ重点を置いて考えると…

  • RAID 0(ストライピング):冗長性なし。1台でも壊れたらオシマイ。
  • RAID 1(ミラーリング):実用量の倍のHDDが必要。
  • RAID 5:パリティ分散。4台でRAIDを組むとすると容量は3台分。1台壊れてもOK。
  • RAID 6:複数パリティ分散。4台でRAIDを組むとすると容量は2台分。2台壊れてもOK。
  • RAID 1+0:実用量の倍のHDDが必要。
  • JBOD:冗長性なし。RAIDの概念になるのかしら?

いまRAIDを構成しようとすると、各社NAS-OSはよしなにいい塩梅で適当なRAID構成を選択して初期設定してくれます。(この辺りが優れているのは独自のRAID(SHR)を組めるSynology)でも今回購入したAsustorでも(他社製品だって、)問題なくRAID5組めます。
RAIDを組む時のネック、それが処理速度になります。複数台のHDDに並列にデータを書き込む必要が有るため、RAID構成は専用のHDDコントローラを利用しても読み書き速度が遅くなる傾向がありました。また、貧弱なマシンでRAID5を組んでもリビルド(壊れてしまったHDDを復旧させるための処理)にとんでもない時間がかかり、挙句の果てにリビルド失敗するなんてこともありました。今回購入したAS1004Tだって一番の入門機ですので、それほど速度に期待はしていなかったのですが…
確かにセットアップにはとっても時間がかかりました。RAID5 2TB×4本の構成で約半日かかりました。リビルドする際はもっと時間がかかります。でも、これって決してマシンパワーのせいではなく、RAIDって時間がかかるんです。この辺り、やっぱりPCのHDDとは一味違います。
でもここからが嬉しい誤算。意外とRAID5でも読み書き速度は出ています。Web上いろいろなレビュー記事では100Mb/sくらい出ていますが、私の環境で約70Mb/s程度でした。(Networkは有線Gigabitで繋ぎ、PCとNAS間はSW-Hubがいるだけです)PC内蔵HDDの主流である「SATA3」でHDDを接続させても速度は150Mb/s程度ですから、RAID5かつネットワーク越しでこの速度は万々歳です。思ったよりも普通に使えるようで本当にひと安心しました。ストレス無く音楽再生/動画再生できていますよ。

Synology DiskStation DS216j デュアルコアCPU 2ベイNASキット CS6426

Synology DiskStation DS216j デュアルコアCPU 2ベイNASキット CS6426

 

なんといつの間にかSynologyのNASのが代替わりしていました。CPU性能が良くなった程度のマイナーチェンジですが、これって結構重要。意外といろいろな処理でボトルネックになるCPUは良い性能のほうが良いに決まってますからね。新型も旧型も今なら値段が変わらないというのもビックリポイント。えぇのぅ。。。

(そしてその3へ続きます)